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「鳩山さんを実力あるように見せたかった…」虚偽記載の動機語る 鳩山首相元公設秘書初公判(産経新聞)

【鳩山首相元公設秘書 初公判】(3)

 《鳩山由紀夫首相の元公設第1秘書、勝場啓二被告(59)に対する弁護人の被告人質問が続く。鳩山首相側が実母から毎月1500万円を受け、その一部を他人名義の献金にしていたことについて、勝場被告は小さな細い声で淡々と答えていく。顔は、ややうつむき気味だ》

 弁護人「平成6年1月、あなたが(鳩山首相の公設)第1秘書になってから一貫して経理を担当したということですか」

 勝場被告「そうです」

 弁護人「たびたび事情聴取を受けましたね。鳩山さんのお母様からお金を受けたことは、言わないでおこうと思えば、言わずにすんだ。いいにくいことなのになぜ包み隠さず話そうと思ったのですか」

 勝場被告「第1秘書としてやってはいけないことをやってしまった反省を、あの、すべてお話ししようと…」

 《語尾はほとんど消え入りそうな小声だ》

 弁護人「声が小さいですが、やってはいけないことをやった反省から正直に話す、捜査に全面的に協力するという、そういうことですか」

 勝場被告「そうです」

 弁護人「理由は何ですか。悪い金を隠すためじゃないなら、『議員から借りた』と言えばいいのに、名前を借りたり、違う金額を書いたりしたのは、なぜですか」

 勝場被告「まあ、ひとつはやっぱり、鳩山さんに将来大きいことができる政治家になってもらいたいと。そういう実力があるように見せたかったのですが、それだけのお金が実際には、集まっていなかった…」

 弁護人「まず、金を集めるのは秘書の仕事だから、それができていない自分の問題だということですか。2つ目には、自分が仕える鳩山さんがお金を集めることをできないということに耐えられなかったということですか」

 勝場被告「そうです」

 弁護人「昨年6月にマスコミの報道があり、6月末に秘書を解任されましたね。退職金はもらったのですか」

 勝場被告「公設秘書としての退職金はもらったのですが、『禁固刑が出れば返納しなければならない』と衆議院から言われ、手をつけずに取ってあります」

 弁護人「金額はいくらですか」

 勝場被告「1500万円です」

 弁護人「検察の取り調べは何回受けましたか」

 勝場被告「だいたい20回です」

 弁護人「時間も長く厳しかったようですが、その間、家で生活する気分はどうでしたか」

 勝場被告「罪を犯した意識がありました。取り調べで自分の供述した内容に個人名が含まれていれば、その人に迷惑をかけるという罪の意識があって不安定な状態でした」

 弁護人「関係者の名前を出すことも精神的に大変だったと?」

 勝場被告「はい」

 《勝場被告はほとんど声にならない声で答える》

 弁護人「家族に対してはどうですか。奥さんに対しては」

 勝場被告「まあ、多くを話しても分かってもらえると限らないから、罪を犯したことは話した。そして、すべて終わるまで協力してほしいと」

 弁護人「それに対して奥さんは」

 勝場被告「ありがたいことに、別れるわけにもいかないから『がんばれ』ということでした」

 弁護人「奥さんも大変でしたね」

 勝場被告「毎日、記者やカメラマンが来てカメラで狙われたりした。近隣にも申し訳ない。家内も娘も外に出られない、出たくないという状態に追い込まれました」

 弁護人「2人の娘さんは20代でたいへんですね」

 勝場被告「1人は通勤で昼間外に出るが、下の娘は病気がよくなったばかりでした。回復してきていましたが、よりシビアな状態になりました」

 弁護人「マスコミのせいにはできませんね。自分で苦しむしか…。本来なら、情状証人として奥さんや勤め先の人に来てもらう。でも、あなたは結論的には呼ばないことにした」

 勝場被告「これだけ女房にストレスをかけきて、さらに多くの人に見られる中に立たせて、ストレスを与えることは私にはできませんでした。その結果、刑罰に影響が出ても…」

 《声を絞り出すように話す勝場被告》

 弁護人「秘書の解任後、仕事はしていますか」

 勝場被告「していません」

 「ひとつは夏に大きい病気をし、治療が終わるとともに取り調べが始まりました。すべてが終了したところで再就職したいと思います」

 弁護人「これからの仕事はどうしますか。また政治にかかわる仕事をしようとは?」

 勝場被告「正直なところ、全くありません。政治にかかわる仕事はしようとは思いません」

 《勝場被告は、こう答えた上で、つけ加えた》

 勝場被告「何人かからは(仕事を)一緒にしようと言われていますので、話を伺ってから決めたいと思います」

 弁護人「秘書の仕事はやりがいがあり、鳩山さんが好きとおっしゃっていましたね。残りたくはないですか」

 勝場被告「まあ、この世界にいなければ犯しようがなかった罪でした。罪を犯して再び戻るべきではないと今は思います」

 弁護人「総理に対してどんな思いを今、持っていますか」

 勝場被告「20年以上にわたって私を心底、信頼して使っていただいて、結果、こうなってしまったことを後悔してもしきれない思いです」

 弁護人「最後に伝えたい思いがあれば」

 勝場被告「収支報告書に無断で名前を使ってしまった方、遺族の方にたいへん申し訳ないことをしました。心からおわびしたい」

 「今回のことで政治家に対する不信感を国民の皆さんに与え、政治離れが起きたとしたら、本当に申し訳ないと思います」

 《弁護人の質問が終わった。次に検察官が被告人質問に立つ》

 検察官「鳩山さんの個人資産やパーティー券の収入を、お母さんからの資金と区別することなく、管理していた。そうですね」

 勝場被告「はい」

 検察官「政治資金規正法上、どのような資金か、きちんと区別しておくべきだったのでは?」

 勝場被告「おっしゃるとおりです」

 検察官「資金の管理を曖昧(あいまい)にして帳尻を合わせた。結局被告の管理がずさんだったのでは」

 勝場被告「そうです」

 《うつむき気味だった勝場被告は、すっかり下を向いてしまった。続いて裁判官が質問を投げかける》

     =(4)に続く

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